屋根に苔が出る原因は??
こんにちは!
みなさんに質問です。
『苔はどんな場所に生息するイメージですか??』
この質問に、多くの方は
『じめじめした場所』『暗い日陰』
などと答えるのではないでしょうか。
確かにわたしもそう思います。
しかし中には、『自宅の屋根の上に苔が生えてる・・・』なんて方いらっしゃいませんか??
じめじめした暗い日陰に生える苔が、太陽の光が降り注ぐ屋根に生息するって
何だか矛盾も感じますよね(・・?
何故屋根の上に苔が生えるのかについて、今日はお話ししたいと思います!
苔の成長の仕組み
苔も光合成をする
苔も植物なので、他の植物と同じ様に光合成をします。
苔も色々な種類があるので、光合成の仕組みは全て同じではありませんが
生息している光環境に合わせた光合成の仕組みを持っているので
例えば日陰に生息している苔は、暗く弱い光で光合成する仕組みを持っています。
では、日当たりの良い場所に生息する苔は、強い光で進化しているのかというとそうではなく
日陰で進化する苔と同じ、暗く弱い光で光合成する仕組みを持っているのです。
苔と水分の関係
日陰で生きている苔は暗く弱い光で光合成する
日当たりの良い場所に生息する苔も、暗く弱い光で光合成する
これは一体どういうことかというと、植物が成長するのに必要な光以外の条件である
『水分』に関係があります。
日当たりが良い場所に生息する苔は、天気の良い日に強い光を浴びると
急速に水分が失われてしまいます。
水分を失って乾ききると、苔は呼吸を止め、生命活動を停止します。
そしてまた雨などが降り、水分を吸収できる状況が生まれた時に
再び生命活動を始めるのです。
雨が降るタイミングというのは、暗く弱い光しか得ることが出来ませんので
日当たりの良い場所に生息する苔も、暗く弱い光でも光合成が出来るように適応しているのです。
屋根に生息する苔
苔の生息のメカニズムは分かったところで、屋根に生息する苔の話に戻りましょう。
屋根に生息する苔。
屋根は存分に光が当たるので、条件としては光合成はクリアできますが、
一体どこから水分を得て生命活動をしているのでしょうか。
よく考えてみたら、新築時は屋根に苔なんて生えていませんよね?
何故かというと、屋根の水がはけてしまっているからです。
苔が出ているということは、そこに水分がある証拠。
防水機能が失われ、屋根材に水分が残っている為、苔が生命活動を行える環境になる訳です。
こんなふうにしっかりとした苔が育ち、屋根材の隙間を塞いでしまうと
内部に溜まった水分の逃げ道がなくなり、雨漏りの原因となってしまう事はもちろんありますし
苔にとっては余計に絶好の環境となり、根強く生命活動を行えてしまうという訳です。
屋根の苔対策
では、苔が屋根の上で立派に育たないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?
うっすら苔が出始めてきたなと感じたら、それは防水切れのサイン!
屋根塗装を検討する時期です。
屋根塗装を行うときは、塗装前に屋根の上の苔はしっかり高圧洗浄で落としますので
きれいになった状態で新しい塗膜を作ってあげる事が出来ます!
お金をかけずに、ご自身で屋根の上を掃除してしまおう・・・という方がいらっしゃいますが
苔が生えている屋根は大変滑りますので、絶対に危険です!
わたし達プロでも、滑らないように慎重に作業を行うほどですので
DIYでの苔対策はやめましょう!
いかがでしたでしょうか?
日が当たる屋根にも生息してしまう苔。
屋根は面積が大きいため、苔が生えてしまうと結構目立ってしまって美観も悪いですよね💦
何よりも、屋根に苔が生えてしまうと、『お家が呼吸出来ない状態』になってしまいますので
最近屋根に苔が出始めた!
前から苔が気になってたけど、どうすればいいか分からなかった!
なんて方も、一度エミホームへご連絡ください!
しっかり調査を行ったうえで、工事のご提案をさせて頂きます!
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