屋根についてる金具は何?
こんにちは!
昨日は東京や神奈川も大雪でしたね⛄
予報では1cm程度の積雪で、降る時間もお昼くらいから数時間だったのが
午前中から降り始め、どんどん雪景色に変わっていく様子に
ワクワクした方、戸惑う方、色々いらっしゃったのかなと思いますが
この雪に向けてバッチリ色々対策してました!って方は
首都圏では少ないのではないかと思います。
車なら冬用タイヤやチェーンを装着するなど
予め備えてる方もいらっしゃるかもしれませんが
家の雪対策ってどうするの?って思いませんか??
実は、元々雪対策されているところが皆さんのご自宅にもあるかもしれません!
ご自宅の屋根を見てみてください🏠
屋根の上にこんなのついてませんか??
この屋根の上についている金具のようなもの。
一体これは何なのでしょうか?
雪止め金具
不自然な感じで屋根に雪が残っていますが
屋根の中間あたりと、軒近くのところで雪がせき止められている様子が分かるかと思います。
ここで雪をせき止めているのが、あの金具の正体。
これは『雪止め金具』と言って、雪をせき止め
一気に落雪するのを防ぐ役割をしています。
雪止め金具は必要か?
民法第218条 土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない。
実は法律でこのように定めがあるのをご存知ですか?
直接、落雪に関しての記述がされている訳ではありませんが、
自身のご自宅の屋根から、お隣の敷地へ落雪してしまう恐れがある場合
この法律に抵触する可能性があるかもしれませんね。
法律に抵触しないとしても、屋根から重い雪が一気に落雪したことによる
事故やトラブルも多くあることも事実です。
自身のご自宅の雨樋が破損してしまったり
お隣の木が折れたなどという小さなトラブルから
車が凹んでしまった、破損してしまった
大事になると、屋根からの落雪により怪我をしたり、命を落としてしまうなんてことも…
そういったことを防ぐ為に、雪止め金具はとても重要な役割を果たしていることが分かります。
豪雪地帯以外で雪止め金具は必要か
屋根からの落雪というと、何となく豪雪地帯のイメージで
わたし達が住む地域では、
『落雪を気にしなければいけないほど雪が積もることは滅多に無いし…』
というのが正直なところではないでしょうか?
そう考えると、雪止め金具が必要なのは
豪雪地帯なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
実は豪雪地帯で雪止め金具を使用している住宅はほとんどありません。
豪雪地帯では逆に、屋根に積もる雪が何十トンにもなる事があるため
雪止め金具では太刀打ちが出来ず、すぐ曲がってしまったり
何十トンもの雪をせき止めてしまうと、家自体に負担がかかってしまうのです。
かと言って、豪雪地帯では溶けにくい雪ですから、
日が経てば経つほど雪は硬くなるので、落雪を防ぐ為にも
屋根の雪下ろしをしなければなりません。
雪下ろしは、屋根を滑らせながら行うため
雪止め金具がついていると邪魔になってしまいます。
このような理由で、豪雪地帯では雪止め金具はあまり向かず
逆にあまり雪が降らず、昨日の様な雪がたまに降ることがある地域では
雪に対する対応力が低いため、あらかじめ雪止め金具を設置しておくことで
不意の事故やトラブルを防ぐことが出来ます。
いかがでしたでしょうか?
エミホームでも、屋根の点検に伺うと
「あの金具は何?」という質問を多くいただきます。
別の症状で点検した時に、雪止め金具が破損していたり、
変形してしまっていたりすることもたまに見かけます。
下からではなかなか状況確認出来ないかもしれませんが
「うちの雪止め金具は大丈夫かな?」と気になった方は
お気軽にお声がけください!
前の記事へ
« 塗装のDIYがおすすめ出来ない理由次の記事へ
破風ってなに?役割は? »