塗装が出来ない屋根『瓦u』
こんにちは!
以前、塗装が出来ない屋根『パミール』について書きましたが
今日は塗装が出来ない屋根シリーズ第二弾『瓦u』についてお話します!
瓦uとは??
瓦uは実は、瓦ではないのです!
瓦uは瓦を模した波型スレート(セメント瓦)の屋根材になります。
1970年から2007年まで、40年近く販売され続けたセキスイのロングセラーの屋根材で
カバー工法に多く用いられ、全国で50万棟以上に使用されたベストセラー商品です。
瓦uはなぜ塗装が出来ないの??
ノンアスベストのタイプに不具合が多発
瓦uが発売されたのは1970年。
当時はアスベストに対する規制も緩く、瓦uもアスベストが含有されたものが販売されていました。
しかし、アスベストに対する規制が厳しくなり、業界でいち早くアスベスト問題に取り組んだのが積水化学工業が
1990年に、他社に先駆けてノンアスベストの瓦uを販売しました。
ノンアスベストの屋根材へ切り替えられ、不具合が起こってしまった屋根材は、瓦uだけではなく他にも存在しますが
カバー工法に多く用いられ、人気だった屋根材だけに、瓦uの不具合に頭を悩まされる方は多くいらっしゃいます。
どんな不具合が起こるの?
気付いたらポロポロと表面の塗装が剥がれ、衝撃が加わったわけでもないのにひび割れてきたり
みるみるうちに屋根材自体が崩れはじめ、白い下地が見えてきてしまいます。
症状的には、ニチハのパミールとよく似ています。
塗装でのメンテナンスは不可能
塗装の前には必ず、高圧洗浄を行います。
高圧洗浄によって、屋根の表面が傷ついてしまうリスクがあり
また、塗装をかけても早ければ数ヶ月でまた同じ現象が起こります。
これは材質自体の問題ですので、塗装では根本的な解決には至りません。
かといって、瓦uの上に重ね葺きは出来ませんので
既存の屋根材を撤去し、葺き替えを行うことでしか解決する方法は残念ながらありません。
被害が広がる前に早めの葺き替えを!
放置しておいても、当然ながら改善するわけが無く
塗装はどんどん剥がれ、屋根材自体が崩れていきますので
屋根材が落ちてきたり、飛んで行ったり、雨漏りのリスクも当然ながらあります。
ご自宅の屋根材が瓦uの方は、二次被害が起こる前に
早めの葺き替え工事を検討しましょう!
エミホームでは、塗装だけでなく
屋根の葺き替え工事も承っておりますので
是非お気軽にご相談くださいね☆
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