こんにちは！

東日本大震災から12年の歳月が過ぎました。

私達の住む地域でも、かなりの揺れを感じ

停電・断水・計画停電・ガソリンスタンドの行列、

そして連日繰り返し報道された、東北地方の悲惨な状況。

未曾有の事態に、誰もが不安・悲しみ・恐怖を覚えました。

最近ではトルコでも大きな地震が発生、大きな被害をもたらし

改めて地震の怖さ、地震に対する備えの重要さを実感した方も

多いのではないでしょうか。

トルコで高級耐震マンションと謳われた建築物が崩落し

原因は、実は違法建築の欠陥住宅であったという説もありますが

耐震基準を守って建てられている建物でも倒壊するほどの強さだった

トルコの地震。

これは海外に限った話ではなく、地震大国である我が国でも

『絶対安全は無い』ということが言えます。

地震の時に自宅が倒壊してしまうという事態を防ぐために

普段からチェック・メンテナンスをしっかり行っていくことが重要ですね。

外壁のひび割れ

外壁に生じたひび割れが地震によるものであれば、もちろん火災保険申請の対象になるでしょう。

しかし外壁にひび割れが発生していても、それが必ずしも地震の時に生じたものとは限りません。

外壁に生じるひび割れは、ヘアクラックと呼ばれる軽微なひび割れが多く

そのほとんどが次の理由によるものです。

乾燥によるひび割れ

・セメント・骨材と水を配合する外壁材が、乾燥して生じる

・外壁の表面の塗膜の乾燥が進んでひび割れが生じる

経年劣化

・サイディングボードなどの目地（シーリング）が、紫外線によって劣化することで生じる

・塗料が紫外線によって劣化することで生じる

上記のように、ほとんどが劣化や経年によるものなので

もちろん火災保険の対象にはなりません。

これらのひび割れを防ぐのに重要なのは、これらを前提として

定期的に再塗装を行ったり、定期点検を受けるなど、

適宜なメンテナンスを行うことが重要となります。

地震の揺れによるひび割れ

地震が発生すると、壁は平行四辺形に変形します。

その変形によって、引っ張る力が斜め45度に加わり

それに対して直行する形でひび割れが発生します。

つまり、地震のひび割れの場合には、斜め45度方向にひび割れが発生し

地震は左右に作用しますので、ひび割れは「X形状」に発生することになります。

クラックを放置してはいけない理由

ひび割れを放置することで、いざ地震の時に家が倒壊してしまうのではないか

という不安もあるかと思いますが、そうは言っても

『今日明日の話ではない』

『すぐに大地震が起こるわけではないし、すぐに対処しなくても大丈夫だろう』

『うちは耐震構造だから安心』

などと思ってしまう方も多いかと思います。

しかし、先述した軽微なクラックでも、放置してしまうことが

思わぬ危険につながることもあります。

クラックから雨水などが浸入すると、

モルタル外壁なら内部の金属網が錆びてしまったり、

サイディングの場合、シーリングの劣化部分から浸入した雨水が内部の木材の腐食に繋がったり

住宅の強度そのものが失われる結果に繋がってしまうのです。

ひび割れを見つけたら、まずは早めに点検を！

当然のことですが、軽微なクラックでも

放置しておいて悪化することはあっても、良くなることはありません！

軽微なクラックでも、そろそろメンテナンス時期であることのサインかもしれません。

クラックを発見したら、まずは早めに点検を受けましょう！