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塗料の『希釈』とは?

屋根や外壁の塗料も、今では様々なものが種類豊富にあり

塗装工事を検討時、複数の業者から見積をとった結果、それぞれ提案される塗料が違っていて

一体どれがいいのかと迷う人も多いかと思います。

 

汚れにくい・遮熱性・断熱性・ラジカル制御などの性能面や

ウレタン・シリコン・フッ素・無機などなど・・・性能やグレードも様々ですが、

そもそもの話、どんなグレードや性能を持った塗料でも、ほとんどの塗料に共通して言えることが

 

『缶の塗料をそのまま原液で使うわけではない』

 

ということ。

 

 

塗料の希釈とは??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塗料はそのまま原液で使うわけではない、と先述しましたが

ほとんどの塗料は希釈をして使います。

 

希釈とは、塗料の原液に水やシンナーなど、希釈剤と呼ばれる別の素材のものを混ぜることをいいます。

 

それぞれの塗料に、製造メーカーが定めた希釈の割合(希釈率)があり

商品によって希釈率は違います。

 

 

なぜ希釈するの??

 

①塗りやすくするため

塗料は原液のままだと非常に粘度が高く、そのまま塗布すると非常に塗りにくい状態です。

粘度が高いままだと、ハケやローラーの滑りが悪くムラやシワになりやすく、仕上がりに影響します。

希釈することによってサラサラになり、滑りが良くなるので、塗装がしやすくなる効果があります。

 

 

②施工不良防止

粘度が高い塗料を無理に塗装ると、塗膜に小さな穴があく現象(ピンホール)が発生し、

劣化を引き起こす原因を作ることになります。

また、塗りムラの原因にもなりやすく、施工不良につながる恐れが高くなります。

 

 

③環境や建材の状況などに合わせるため

塗料の粘度は温度や湿度によって変化します。

温度や湿度によって、水分を吸い込んだり伸びやすくなります。

塗料の希釈率には『希釈率0〜10%などというように幅がありますが

環境や塗装する建材の状況、塗装の工法などに応じた希釈率で希釈することで、

状況に適した塗りやすい粘度にすることができるのです。

つまり、同じ商品でも、塗る時の状況によって希釈率を変える必要があるのです。

 

 

塗装工事はしっかり希釈率を理解している業者に依頼をしましょう

 

それぞれの商品に、製造メーカーが定めた希釈率があるにもかかわらず

残念ながら希釈率自体を理解せずに塗装を行う業者や、

材料費を浮かせるために、必要以上の希釈率で希釈を行ってしまう業者も

少なからず存在します。

 

希釈を正しく行うかどうかで、ご自宅の寿命や劣化に大きく関わってくるとても大切なことですので

ご自宅の塗装工事を依頼する時は、希釈率の重要性をしっかり理解し、

環境に合わせて適切に希釈を行える業者に依頼をするようにしましょう。

 

 

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