【外壁のツタ】メリット・デメリットと除去について
いつの間にか、地面からツタが伸びてきて、ご自宅の外壁に這っていた・・・
なんてことはありませんか??
たまに見かける、ツタが全体に絡まり、緑に囲まれたおうち。
外観的には森の中の一軒家のような雰囲気で、おしゃれではありますが
外壁にツタを生やしておくことには、当然メリット・デメリットが存在します。
外壁にツタを生やすメリット
①美観性の問題
ツタが生えた建物のイメージとしては『森の中』『外国風』など様々ですが
共通して、おしゃれなイメージを抱く方が多いと思います。
外壁にツタを取り入れることで、まわりの家とは一味違った、個性的な外観を実現できます。
ツタを外壁に絡ませることで、外壁に緑が加わり、塗装では決して表すことが出来ない自然の雰囲気を演出できます。
②遮断熱効果
夏場にはヘチマやキュウリなど、つるが伸びていく植物を日当たりの良い窓の外で育て
緑のカーテンにする方も多く見受けられます。
外壁に絡まるツタも、まさに緑のカーテンになり、太陽からの熱を遮断し、暑さを軽減してくれる効果が期待出来ます。
また、夏だけではなく、冬にも優れた一面を発揮し、室内の暖かさを外に逃がさず、寒さを緩和してくれる効果も期待出来ます。
外壁にツタを生やすデメリット
①こまめな手入れが必要
ツタは非常に繁殖力が強く、少し放置すると急速にぐんぐん成長します。
そのため、外壁の高い場所やご近所さんの敷地など、本来侵入してほしくない場所まで伸びてしまうことがあります。
外壁にツタを生やすメリットとして、美観性を挙げましたが、美観を保つには、長さや向きを調整するなどのこまめな手入れが必要です。
また、ツタが枯れたりすると、かえって家の美観を損ねることもあります。
日常的に手入れが出来なければ、美観を維持することも難しくなります。
②外壁の劣化に気付きにくい
外壁にツタが生えていると、ツタで隠れている外壁は目視で確認することが出来なくなります。
通常であれば、外壁にクラック(ひび割れ)が発生していたり、チョーキング現象が起きていたりすると
外壁の劣化のサインに気付くことが出来ますが、ツタが生えている外壁はそれらのサインに簡単には気付くことが出来ません。
もし劣化に気づかずに放置してしまうと、雨漏りなどに繋がり修繕に高額な費用がかかる恐れもあります。
③虫などが発生しやすい
外壁に生えたツタは植物ですから、さまざまな害虫を引き寄せてしまう可能性があります。
アブラムシやダニなどの害虫が外壁に寄生し、損害を与える可能性もあるのです。
加えて、これらの害虫は外壁だけでなく他の場所にも広がってしまうことがあり、発生してしまうと完全に駆除することは難しいです。
また、ご近所さんにもご迷惑をかけてしまうこともあったりなど、ツタによる害虫被害は非常に厄介な問題と言えます。
④外壁の通気性が悪くなる
ツタが外壁に絡みつくことで、外壁の通気性が悪くなり湿気の原因になることがあります。
植物ですから、水を吸って生息していますから、湿気っぽくなるのも当然といえます。
また、ツタの葉が外壁に密着していることで日光が当たらないため、雨などの後は外壁の乾燥を妨げ
カビや苔などが繁殖する原因にもなります。
外壁のツタを除去する場合
ツタを取り除くのは想像以上に非常に困難です。
細いツタでもしっかりと壁に張り付いていて、完全に取り除くにはかなりの労力が必要です。
葉などは手で取り除けますが、外壁に根付いた根っこは手では取り除くことが出来ません。
除去するには、専用の薬剤を使用するか、バナーで焼くなど、DIYで行うには危険が伴う方法しかありません。
また、ツタを取り除いた後も跡が残ってしまうため、外壁塗装などが必要になります。
外壁塗装を検討される際に、外壁にツタが絡んでしまっていて、自分では除去できなかったけど
塗装工事は出来ますか?と聞かれることがあります。
塗装工事の際は、バナーで焼く方法で除去し、塗装を行いますが
リシン吹付の外壁などは、新築同様のように綺麗にするにはリシン再吹き付け等、追加で下地処理の作業が必要になりますので
費用も高くなってしまいます。
多少の除去跡が残る可能性があることをご了承頂けるうえでしたら、追加下地処理をせずツタ除去のうえ塗装工事を行いますので
是非お気軽にご相談ください!