【基礎の塗装するべき?しないべき?】両意見があるのはなぜ?
こんにちは!
外壁や屋根の塗装を行うと、輝きを取り戻し新築のような美観になるため
汚れている箇所や色褪せたままの箇所があると余計に気になりますよね。。。
そういった意味で、いちばんお声が多いのが
『基礎って塗装出来るの??』
という内容です。
今日はこの、基礎の塗装についてお話したいと思います。
基礎は塗装出来るの??
住宅の基礎は、建物と地面をつなぐコンクリートの部分です。
地面から近いので汚れやすい場所でもあります。
そうなると、外壁が塗装してきれいになると余計に基礎も塗装できれいに出来ないものかと
考えると思います。
結論から言うと、基礎も塗装が出来ます。
ネットなどで調べると、基礎の塗装については賛否両論で
『塗装をした方が良い』『塗装はすべきではない』と両方の意見があり
果たしてどちらが良いのだろうか、と悩んでしまうこともあるかと思います。
基礎の塗装専用の塗料もあるので、塗装自体は出来る場所ではありますが
意見が分かれるのはなぜなのでしょうか。
塗装はすべきではないという意見について
塗装すべきではないと言われる理由には、以下の理由が考えられます。
・塗装をすることで、基礎の通気性が悪くなってしまう。
・表面を塗装するだけなので、基礎そのもの自体の劣化を防ぐことは出来ない。
・塗装をしてしまうと、内部の劣化に気付きにくくなる。
表面に塗装されることにより、コンクリート部分が目視しづらくなるため
コンクリートのひび割れなど、基礎トラブルの初期症状を見落としがちになる点から
塗装すべきではないと言われていることが考えられます。
また、地面の振動や、雨などの跳ね返りや地面からの湿気の吸い込みによる剥離などが
起こる可能性があることも原因のひとつと言えるでしょう。
塗装はするべきという意見について
塗装はするべきであるという意見については、以下の理由が挙げられます。
・美観が向上される。
・外壁同様、防水性が向上し、劣化防止につながる。
基礎自体の劣化を防ぐことが出来ないから塗装するべきではないと先述した内容に対して
劣化防止につながるというのは矛盾しているようですが
塗装自体は表面に施すものですので、内部からの劣化までは防ぐことが出来ません。
ここでいう劣化防止はあくまで、外的要因による劣化が防げる、ということになります。
大切なのは『適宜なメンテナンス』
外壁でも同じことが言えますが、劣化が進行しすぎて雨漏りをしている状態に塗装を行っても
雨漏りは改善出来ませんし、内部に問題がある場合には、塗装を行うことで剥離が起きたりなど
遅かれ早かれ、また更に悪化した状況に頭を悩ませることにも繋がります。
基礎も同じで、劣化症状が出ている場合には
補修を行ったうえでの塗装であれば問題がないということです。
つまり言い換えれば、塗装を行うには、それぞれの下地が健康な状態でないと
塗装で発揮される本来のパフォーマンスは期待出来ない、ということです。
適切な時期・適切な材料・適切な工法で作業を行うということが
どの部位においても、共通して言えることです。
家はみんな同じではありません。
建てられた時期、環境、使われている材料など、全てにおいて違います。
同じ地域に、同じ時期に、同じような造りで建てられていて
まわりがまだ誰も工事していないから我が家もまだ大丈夫!というのは
大きな間違いかもしれません。
『外壁塗装は10年に一度』と言われていますが
10年経っていないのに劣化症状が表れている家もあれば
10年以上経過しているのに劣化症状が出ていない家もあります。
10年に一度、というのは
10年を目安に一度工事をすることを視野に入れたうえで
建物の状況をしっかり把握をしましょう、ということなのかもしれませんね!
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