こんにちは！

突然ですが、北海道では金属の屋根材が最も広く使われていることをご存じでしたか？

金属の屋根材といえば、ガルバリウム鋼板。

このガルバの一番のメリットは『重量が軽いこと』

冬の北海道は、雪が積もるため、この雪の重みに耐えることが絶対条件なのです。

ガルバの重量と最もポピュラーなコロニアルと比較すると

コロニアルはガルバの約3倍の重量。

ちなみにガルバと瓦で比較した場合、瓦屋根はガルバの約10倍となります。

ここに北海道の積もった雪の重みが加わると思うと・・・

ご自宅に大きな負担がかかるのは言うまでもありませんね。

重量が軽い屋根材のメリットは、実は雪の積もる地域以外でも有利なのです。

屋根材が重く、建物自体に大きく負担がかかれば、耐震性に不安がありますが

軽量な屋根材を選べば、建物への負担も少なく、耐震性があるといえます。

アメリカやカナダで昔から一般的に使用されている屋根材で『アスファルトシングル』という屋根材がありますが

こちらもかなり軽量な屋根材で、近年では日本でも使われることが多くなっている注目の屋根材でもあります。

アスファルトシングルとは？

アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを浸透させ、表面に砂や石粒を吹き付け接着してある屋根材です。

シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することができます。
石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションもあり、様々なタイプの家にマッチします。

アスファルトシングルのメリット・デメリット

メリット

①アスファルトシングルはシート状のため柔らかく、瓦屋根のような硬い屋根材のようにひび割れたり、金属屋根材のようにサビついたりしない。

②石粒で覆っているため傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性に優れており、軽量で耐震性も高いため、地震対策にも適している。

デメリット

①アスファルトシングルは薄くて軽量のため、少しめくれているところに風に煽られると一気に剥がれることがある。

②表面の石粒が落ちてくることがあり、放っておくと見た目が悪くなるだけでなく劣化を早める原因にもなる。

デザイン性も高く、非常に優れた屋根材ではありますが、やはりデメリットもあります。

屋根材の性能を維持するためにも、他の屋根材同様メンテナンスは必要です。

そんなアスファルトシングルの屋根の塗装をする時に、気を付けて頂きたい点がありますので

是非覚えておいてください！

塗装時の注意点

使用する塗料は『水性塗料』

アスファルトシングルの塗装は、シーラー（下塗り）も仕上げ塗料（上塗り）も

全て水性塗料を使用します。

アスファルトシングルはアスファルトで防水性を保っている屋根材ですので

油性塗料を使用してしまうと、アスファルトが溶け出す【ブリード現象】が起こり

防水性を保てなくなってしまいます。

『艶消し』で塗る

通常屋根の塗装は、ツヤのある塗料で塗装することがほとんどですが、アスファルトシングルは違います。

アスファルトシングルにツヤのある塗料を塗ってしまうと、屋根材が塗料を吸い込んでしまい

艶ムラになって凸凹が目立ってしまうのです。

したがって、アスファルトシングルの塗装は艶消し【エマルション】塗料で行います。

もし他社さんなどで、アスファルトシングルの塗装のお見積りをとった場合

何の塗料が使用されるのかは必ずチェックしてくださいね！