通気工法と直張り工法の違い
こんにちは!
最近、夜中に何度も目が覚めて熟睡出来ていない気がしたので
枕について色々調べていました。
枕って、形や素材によって色々な効果があることは何となく知っていましたが
枕にも通気性が重要ということは初めて知りました。
通気性の良い枕を選ぶことで、頭に熱がこもらず、安眠に繋がるそうです。
何事にも通気性って大切なんですね~。
もちろん、家も通気性って大切なんです。
今日は外壁の通気についてのお話です。
『通気工法』と『直張り工法』
ご自宅の壁がサイディングの場合、おうちが建てられた時期によって
サイディングが取り付けられている工法が違います。
どのような工法があるかというと
『通気工法』と『直張り工法』の2つがあります。
2000年頃から標準工法として確立されているため
それ以降に建てられたおうちはほとんどが通気工法になります。
この2つの工法の違いは以下の通りです。
直張り工法 |
・防水シートの上に通気層を作らず 直接サイディングボードを張り付ける工法
・直接張り付けるので、通気が無く内部に湿気がたまりやすい。 |
通気工法 |
・防水シートとサイディングボードの間に 通気胴縁と呼ばれる木材をはさむ為、通気層が出来る。
・内部の湿気が外部に排出されるため、劣化しにくい。 |
直張り工法の欠点
元々は、直張り工法が一般的な工法で、
多くの住宅でこの工法が採用されていました。
しかし、上記で説明したように、通気層が無く湿気が溜まりやすいため
内部結露を起こしやすかったり、外壁の外側と内側の温度差で発生した結露による湿気の
逃げ道が無く、内部にこもってしまうという欠点があります。
外壁の外側には、水による劣化を防ぐ塗装が施されていますが
内側には塗装がされていません。
内部に湿気がこもるということは、湿気を吸収してしまうことになりますので
逃げ道を失った湿気が塗装面を押し上げるようなイメージになり
外側に不具合が表れ、剥離や膨れを起こしたりという原因に繋がる場合があります。
直張り工法のメンテナンス
ここまでの説明を踏まえ、直張り工法で建てられている住宅は
不具合を確実に回避するのであれば、外壁の張り替えを行うのが望ましいといえます。
とはいえ、外壁の張り替えをするには、塗装と比べると費用も上がります。
塗装で済むのであれば、なるべくそうしたいとお考えの方も多くいらっしゃると思います。
サイディングボード自体に、塗装に不向きな理由があるわけではないので
決して塗装が『出来ない』というわけではありません。
直張り工法だからといって、100%剥離や膨れが起きるというわけでもありません。
ただ、塗装を行うにあたっては、そういったリスクがあるということを理解したうえで行うこと
そして、塗装をする場合の塗料選びなども、透湿性の良い塗料を選定し、
出来るだけリスクを取り除いたうえで塗装をすることをおすすめします。
塗装は、ただ塗ればいいだけではありません。
それぞれの材質や構造に合ったメンテナンス方法や材料があります。
工事を行ううえで、いかにコストを抑えられるかは重要なポイントになるかと思いますが
金額面だけで選んでしまった結果、適切な材料を使用されず不具合が起きてしまった・・・
なんてことになる可能性もあります。
工事前にしっかりとした建物調査が行われているか。
建物に合った、適切な材料選びがされているか。
そして万一が起こった時に、しっかり対応をしてくれる業者であるか。
業者選びの際は金額だけでなく、住宅にとって一番を考えてくれる業者であるかどうかを
しっかり見極めてくださいね!
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